KAWASAKI KINKAI KISEN, LTD. 採用情報 お問い合せ 川崎近海汽船株式会社
HOME 会社情報 業務概要 IR情報 運行スケジュール 安全運転・環境保全 リンク
 
ニュース
ニュース一覧へ戻る
 

2014年 社長年頭挨拶

2014年1月6日
川崎近海汽船株式会社 代表取締役社長
石井繁礼

 皆さん明けましておめでとうございます。2014年の年頭にあたり海陸従業員の皆さん、また、グループ会社の皆さんに新年のご挨拶を申し上げます。

 ご承知のように日本は、今、大きく変わろうとしています。バブル崩壊から20年を経て、日本経済は漸く景気上昇局面に移りつつあり、4月からは消費税も8%に上がり、財政赤字の縮減を前進させることになります。これは我々の次の世代にとって不可欠なことだと思います。
 一方、東日本大震災からまもなく3年を迎えますが、日本のエネルギー事情も大きく変わってきました。原発が全て無くなるか否かは予断を許しませんが、新たなエネルギーを模索する段階から、具体的にそれを押し進める段階になりました。このことは我々にとって新しいビジネスチャンスが広がることになります。又、東北エリアの復興事業、2020年の東京オリンピックと変化を続ける日本は我々に新しく挑戦する機会を与えてくれるはずです。

 そういう中、我々川崎近海汽船は、昨年初めに東京電力広野火力向けに石炭専用船『やまさくら』を就航させ、首都圏の電力供給の一翼を担う責務を得ました。そして、秋には日本の内航海運として始めてオフショア支援船事業を旗印として掲げました。この合弁会社が近い将来海洋資源エネルギー掘削船への支援、洋上風力発電ユニットへの支援など、順調に船出することを願っています。

 また、外航関連では今年新しい試みとして、インドに駐在員を置くことに致しました。当初は川崎汽船の現地法人の一員として働きながら、インドにおいて我々が出来ることを追求し、そのビジネスを早い段階で展開することを目標に置いています。
 ご承知のように、外航部門は今大きな転換期に来ており、特に近海鋼材船の部隊については、東京を拠点とするこれまでのやり方だけで本当に良いのか、根本的なところを深く、また機動的に結論を出したいと考えています。

 しかしながら、こういう新しい挑戦において最も難しいことは、アイデアを出すと言うことではありません、実はその後、それを如何に安定した事業にするのかと言うことが、最も困難な課題になります。このことは皆さんが新しい事業や取組みに興味を持ち、それを安定化させる為にどれだけ自分自身に継続的に負荷をかけられるかに懸かっています。

 その象徴的なビジネスが我社にはあります。それはシルバーフェリーです。昨年航路開設40周年を迎えましたが、一昨年、昨年と、タイミング良く新造船を投入することが出来ました。そしてそのことはここ数年、日本中でインフラの劣化が声高に叫ばれた時期と図らずも一致したこともあり、利用客の皆さんや地元の皆さんに大いに評価をされたものと受け止めています。この部門の安定は長く業務に携わってこられた皆さんの努力によるものであり、大いに評価をしたいと思います。

 それから燃料油価格の高騰に苦しめられてきた内航RORO船事業も、昨年、北海道丸を代替することで一つの転機が訪れました。今年も新造船が苫小牧航路に就航します。これからは、より積極的な視野でこの分野の中長期的な有り様を考えていきたいと思っています。

 幸いにも我々には新たな挑戦をするだけの余力を、内航各部門が残してくれています。このことをしっかりと胸に刻んで、今年一年新しい川崎近海汽船の実現の為に、皆さんと共に、力を尽くしたいと思います。

 最後になりましたが、洋上で新年を迎えられた乗組員の皆さんを含め海上従業員の皆さん、今年一年も安全運航にご尽力を戴きますようお願いを申し上げます。そして、ご家族の皆さんを始め、全ての従業員の皆さんが今年一年充実した年を送られることを祈念して、新年のご挨拶と致します。


川崎近海汽船株式会社 代表取締役社長 石井繁札


Page Top
Copyright (C) 2004 KAWASAKI KINKAI KISEN KAISHA, LTD. All rights reserved. 免責事項 サイトマップ 川崎近海汽船株式会社