6月21日（木）弊社が運航する八戸／苫小牧間の旅客フェリー「フェリーはちのへ」（5,603総トン）は、函館どっく株式会社函館造船所に入渠後の苫小牧回航の機会に、函館港において函館海上保安部、第一管区海上保安本部函館航空基地のご協力とご指導のもとに、船内で火災が発生し、海中転落者と重篤な傷病者が発生したことを想定した合同救助訓練を実施いたしました。
　 本訓練は、航行中の車両甲板積載の車両から火災が発生し、巡視艇（すずらん）による放水と避難誘導中の乗客が海中転落したことを想定した転落者救助訓練に引き続き、高齢者が昏倒・心停止状態となったことを想定して、乗組員による人口呼吸・ＡＥＤ（自動体外式除細動器）の使用により蘇生、救助ヘリコプター（くまたか2号）により本船からの搬出救助訓練で、発煙装置を使用した防火訓練と救助機とのVHFによる交信、機動救難士の降下による応急手当、急病人の吊り上げ搬出並びに社内緊急対応チームの設置など臨場感のある充実した訓練となりました。
　 また、本訓練は今年で4回目となりますが、弊社では高齢社会を迎える中、乗客の安全確保を最優先に快適な船旅と安定した海上貨物輸送の提供に努める共に、医師及び救急救命士による定期的な心肺蘇生法の講習並びにＡＥＤの取り扱い講習などに海陸従業員（6月21日現在：受講者数71名）を積極的に参加させて救急救命体制の充実に努めております。
　今回の訓練が成功裡に実施されたことにより、弊社船をご利用のお客様には安心してご乗船戴けるものと確信しております。